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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第179号       ’03−07−18★

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     大学で何を?

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    ■<いい>大学出て<いい>会社に入るのが<いい>人生、は

     神話。 何が<いい>のかも今は分かりにくくなりましたが、

     変わらない、いや、変わるべきでないのは、大学が<大>い

     に<学>んで過ごすべき場所だということ、、

 

 

●履歴書的自己紹介

 

に際して<早大卒>を隠さない、、程度の<消極的>卒業者でしかなく、

もちろん?校友会費も払わない(という人はいくらもいるでしょう)が、

敢えて<積極的>な面と言えばある時、クラス会の幹事に

 

「今後も出席見込み絶無。 名簿から削除し、通信費を節約して下さい」

と書き送ったり。 何も未練なし、ワセダと聞いても全然トキメかない、、

はずの私でしたが、

 

「婦女暴行 早大生ら5人逮捕!」の報道には心穏やかでいられません

でした。 あまりにも悪辣、破廉恥、かつ計画的、組織的。 この連中、

男なら命を懸けて守るべき<名誉>というものを知らないらしい。

 

読み進めばどうやら悪者はワセダだけじゃなかった、、 だからご勘弁、

とは申しません、私も許す気は無い。 ただ、非難を恐れずに言うなら、

被害者たちも大学生にしては賢くなかったよなあ、、

 

 

そもそもその集まり、すでにアブナイことでは聞こえていたようだから、

マトモなら用心する、参加しない。 情報収集力や判断力の不足(では

<大学>生失格だが)だろう、彼女らは「飛んで火に入」った。

 

何かを求める心の方が、理性の抑止力より強かったんですな。 しかし、

いったい何を? そんな時刻のそんな環境で、何を<学>ぶつもり?

 

と忠告されれば「私はコドモじゃない!」と蹴飛ばしたに違いない年頃。

ならオトナの分別で、「危うきに近寄らず」を決め込んで欲しかったぜ。

You asked for it. 言わんこっちゃない、、

 

不幸たまたま、<す〜ふり>の本質を知らずに出かけたとしても、会場

に足を踏み入れりゃ、これは異様だ、この連中はクサイ、と感じ取れた

はず。 そこで回れ右しても間に合った。 クダラナイ輩を避ける賢さ、

親が植え付けてなかった、ようですな。 

 

*   *

 

しかし10年も<学生>はオカシイ、何してるんだ? と疑わないもの

かね、大学は。 学費さえ納めてりゃOK、か? サモシイぞ。

 

国家有用の人材を送り出すのが大学の責務、本人のためにも放置すべき

でなかったし、<す〜ふり>の悪評は聞こえていたのだろうから、早期

適切に処置すべきでした。 そもそも

 

大学は教養を積むところ。 単なる知識の修得ではなく、人間としての

幸福感を高め、それを他に及ぼし得る力を身に着け、品性向上のすべを

磨く場所。 ケダモノの溜まり場にしちゃいけない。

 

バラツキの大きい素材<人間>、それを取り扱う大学は、並みを超えた

人材で固めた機構、でなくてはなるまい。 にも拘わらず、このマネジ

メント不在。 <製品>の質に責任もつ生産者、ではなさそうです。

 

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●天然資源に恵まれず、

 

この面積でこれだけの人口、先進国的生活水準を保つには、、で往年は

「工業立国、貿易立国!」が国是。 勤勉に働いて輸入素材に付加価値

を載せ、輸出して差額を稼ぐ<加工貿易>、、

 

そのお株をアジア諸国に奪われ、我々に残る武器は<頭脳>のみ、、と

よく言われるが、憂えずにいられません。 <頭脳資源>、どう培って

いるのか? 文部科学省、学校制度、変えなくて良いのか?

 

受験勉強のバカバカしさに耐え、どうにか大学に入って、、も得るのは

陳腐な知識。 アルバイトやコンパ、<学>外でエネルギーを無駄遣い

しながらでも落第せずに済むレベル。

 

それすら3年生になればソッチノケ、職探しの日々、、だから卒業者の

<質>が高いわけが無い。 サーモ屋は大卒採用を昭和42年に始めた

が、当時すでに劣悪。 ま、分数計算くらいは出来ましたがね。

 

アメリカを一回りした時、「たいがいはボンクラだが、エラク冴えたの

が上の方にいて、、」バラツキが極端に大きい国、と感じたものですが、

そういう望ましくない面でもこの国は<追い付け、追い越>した感あり。

 

しかも社会全般の仕組みが、<冴えたの>に腕を振るわせない。 希に

ネット活用の新機軸を生む程度のが現われることはあろうが、<他人の

褌で相撲>のような商売。 国力増大には無縁、長続きもすまい。

 

結局ボンクラ天国でしかなく、夢も希望も無い。 先頃○ックカメラの

店頭で、本年入社の売り子氏が名門○智大学卒と聞いて仰天。 量販店

の売り子になるためのコース、なんてのが○智にはある? まさか!

 

 

来客の<国際>化に対応、ネイティブ販売員を店頭に配置している店も

珍しくなくなりました。 <国産>に外国語を喋らせるより安心、かつ

(もしかすると)安価、、 てなことが

 

メーカーの技術社員にも生じつつある。 たとえば松下電器。 中国に

数十事業所を展開した経験からだろう、「技術リーダーとして中国人は

優秀」と今春、<グローバル採用>を掲げましたな。 

 

何しろあちらは<科教立国>、政府閣僚も全員理系の由。 比べて我が

現内閣、理系は坂口厚生労働相(あれでも!)1人。 製造会社が常に

ヒドイ目に遭わされるのはそれで、でしょうか。

 

  製造会社で営業系トップ、も同様。 実情無視、体裁優先、ハッパ

  かけるが具体策無し、率先垂範無し、成果挙がらず、それは<誰か

  のせい>、自らは顧みない、もちろん改めない、、 下は大変です。

 

国策奏功、アチラは大学院博士課程の人数が決定的に多く、質が良い由。

その元になる理系学生数、中国の55万に対し日本12万。 長らくの

理系離れに加えて少子化、この劣勢はもはや挽回不能、、、

 

しかも、研究と実用化がかけ離れがちな我が国と異なり、中国では教授

たちがビジネス志向、カリキュラムも実際的。 学生は勉学心、自立心

ともに旺盛、我が<国産>に欠けたものを多く備え、、

 

*   *

 

じゃ<国産>の取り柄は? 日本語を喋る、だけ? それすらケータイ

向き短文専用だったり。 いっそ、、 か、各社<グローバル採用>に

走り始めたこと、検索すれば一目瞭然です。

 

<国産>諸君、「盛り上がって」る間に働き場所、みんな取られちゃう

ぞ〜、、 いや、あぶれるのは若者だけではない。 そのサンプル、

 

4月末のTBS<CBSドキュメント>。 企業城下町だったオハイオ

のマリエッタ、今は一丁前の人々が原っぱで食料配給を受けながら凌ぐ

ジョブレス集落。 こりゃ<追い付>きたくないね、、

 

なら、まず IS NOT を捉え、その特徴に倣い、彼ら IS NOT 以上に努力

して変革を遂げるのみ。 大学も入試は全廃、代わりに文系理系問わず

コンピュータ・サイエンス必修、それを英語で、、とし、不適格者には

アッサリ退学勧告、、 くらい過激にやる、とか。

 

実際そうしている IS NOT の一つが、

 

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●IIT(インド工科大学)、

   CBSドキュメント<インドの超エリート大学>(6月13日)。

 

インド国内7キャンパスで、世界水準の科学・電気・コンピュータ技術

者を育成しており、そのカリキュラムは世界最高度。 入るにはJEE

なる試験に通らなくてはならないが、そのキビシサも世界最高、

 

受験者18万人、合格者3500人、9割が男子。 サンマイクロ創立

者の一人リノ・コスラは30年前の卒業生だが、ほかにMS、インテル、

マッキンゼー、CITIグループ、、など多くの米国有名企業で卒業生

が主役の座にあり、いわば<IIT卒>はインド脱出のチケット。

 

50年前IITを創立したネールは「祖国を強くしたい、中世的インド

を科学者と技術者の力で現代に、、」と願ったが、IT時代となって今、

それは実現しつつある。

 

アメリカに渡った者は滅多に戻らないが、シリコンバレー技術者の7割

がインド人、という現実から、TIやGE、次々インドに投資しようと

しており、ほかに(英語圏だから!)コール・センターを設けた企業は

無数、それらがインドに巨大な利益をもたらす。

 

 

IITのムズカシサは、アイビーの名門校が滑り止めにされる、くらい。

ソフト会社インフォシス創業社長ナラヤナ・マーチンの子息は、JEE

上位200▼に入れそうにないと見て断念、進路変更、コーネル大学へ。 

 

 ▼上位合格者には専攻選択権が与えられ、コンピュータサイエンスは

  主に彼らが占めてしまう。 で<ランクを下げ>、MITやCIT、

  プリンストン、、に楽々入る、由。

 

「競争は7、8歳で始まり、10歳では決まってしまう、、16歳前後

では予備校、その個人指導クラスは毎日、朝4時半から8時、それから

通常登校、の勉強漬け。 親も一緒に徹夜、試験には家族も行く、、」。

<ゆとり>? クソ食らえ!

 

IITに人文系は無く、1年生期末試験は金属加工作業。 鋸とヤスリ

で厚鉄板を手仕上げさせ、精確さと勤勉さをカラダにも染み込ませる。

 

情実無し、能力主義。 経費の8割を国が負担し、学費から寮費、食費、

一切で年700ドル、、

 

*   *

 

番組の解説者ピーター・バラカン、「、インド人の教育熱心は知られて

おり、インド人求職者は引く手あまた。 一方、日本人は<自分の頭で

考えて判断する力が弱い>の定評、、」と。 それにコトバが、、

 

とバ氏は言わなかったが、英語を公用語にしているインドにおいてすら、

学生は英語強化学習に必死。 機会を国外に求めるなら、自分の<質>

を<輸出>可能レベルにまで高めるのは当然、、

 

実はそれ、<国産>大卒者にも迫っている状況なのだが、開国以来翻訳

文化体質。 リージャー(と大宅壮一は正しく発音してました)ランド

と喝破されてから数十年、未だに大学は<輸出>適格品質を生まない。

 

せめて<考えて判断する力>だけでも、、だったら Rational Process

で補うことが可能、と私は信じるが、それも学ぶ人次第。 と言うのは、

 

この技法、「まずい! 困った、、」経験のある人でないと有り難みが

分からない。 受講しても「そんなのアタリマエ、、」で、身に着けて

使おう、にならない、、

 

でも、知っているといないでは大違い。 難しくないからコンピュータ・

サイエンス向きでない人でも使える、使えばコンピュータ・サイエンス

並みの効果が得られる(だからSE研修にも組み込まれる)。

 

*   *   *

 

Rational Process を一般教養必修にすれば、少しは国際対応力の足し

になる、他の<リージャーランド>との差別化になる、出身者のパフォ

ーマンスが高まる、、くらいに目端を利かす大学、出て来なくちゃ、、

 

と思わせられた番組が4月末、TV東京<ガイア>中国シリーズ第7弾、

5月初め、NHK<よみがえれ日本経済>、慄然。 ところがそのあと

対照的、愚劣の極致<す〜ふり>。 もはや暗然、、

 

<国産>を使って世界水準と戦わなきゃならない皆さん、ご苦労お察し

申し上げます。 それにおいて、あるいは<グローバル採用>で成果を

挙げるためにも、Rational Process の活用が有効です。 お忘れなく。

                          ■竹島元一■

     ■今週の<私の写真集から>は ★学び続ける★

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